お客様はお店を選ぶ際に「どちらのお店の方が出してくれるだろうか」ということを
無意識化で探って来店しています。お店の「出ている感」を直感的に感じとっているのです。
「出ている感」とはお店に積んである「玉箱数」を意味しています。頭取り調査でカウントしている「玉箱」です。
そして「出ている感」と「出すこと」は別のことです。
具体的な数字でご説明します。
自 店:設置台数300台 玉箱350箱
ライバル:設置台数400台 玉箱430箱
自店の出ている感は、350÷300×100%=117%です。ライバルは108%となります。
これに交換率の違いを加味したものが「出ている感」です。
「出ている感」と「出すこと」が別物であることを証明します。
A店とB店の「出す」を等しくする為に、お客様が2人いたら1人が1箱出している。として計算します。
A店:設置50台、客数20人。玉箱は10箱積まれていることになります。
B店:設置50台、客数30人。玉箱は15箱です。
A店の出ている感は20%、B店は30%となります。この違いは何でしょうか?
「お客様の数」なのです。お客様が多ければ「出ている感」が増すということです。
さらにお客様が多い店は「利益率が向上する」ことを証明します。
上のBは1.5倍の出ている感となっているので、少し利益率を向上させようと考えました。
お客様が3人いたとしたら1人に1箱出すこととしました。
B店:設置50台、客数30人。玉箱10箱。出ている感20%となり、A店と同じ出ている感になりました。
利益を向上させて対等の出ている感を演出できたことになります。
パーソナルシステムの普及により、玉箱が計測できなくなってきています。
しかしお客様は「出ている感」でお店を選択しています。玉箱がわからなければ”客数”で感じとっているのです。
もちろんその他のサービス面も重要なことは言うまでもございません。
アンケート:行きつけとなった理由
1位 近いから 34.7%
2位 出玉がいいから 20.6%
3位 好きな機種があったから 13.0%
4位 接客がいいから 7.6%
出玉感がとても重要であることがわかるかと思います。
そして3位と4位は店を変えた理由の裏返しの回答になります。
お客様を流失しないためにも気をつけていただきたいこととなります。
アンケート:お店を変えた理由
1位 出玉への期待感が薄い 57.6%
2位 高揚感・活気が無い 12.0%
3位 好きな機種が無い 8.4%
1位と2位は「出ている感」のことを言っています。
そして重要なことは「出ている感」と「出すこと」とは別物であるということです。
売上計画表やイベント計画表を作成する時は「出ている感」を意識して作成するようにして下さい。