ランチェスター戦略は、ランチェスターの法則を元に開発されたビジネス戦略の理論です。
ランチェスターの法則は、「勝ち負けはどのように決まるのか?」「どうすれば勝てるのか?」
という問いに対する法則です。
法則を元にした理論であるので普遍なものであり、ビジネス界で重宝されています。
ランチェスター戦略は“強者の戦略”と“弱者の戦略”で有名なのですが、
本当の目的は「市場シェアNO.1を目指すための理論」となります。
なぜ市場シェアNO.1なのか?というと市場シェアNO.1が最も利益を獲得できるからです。
ランチェスター戦略には2つの基本的な考え方があります。
それは「NO.1主義」「下位の敵を叩く」というものです。
○ NO.1主義
ランチェスター戦略ではダントツのNO.1を目指すことが大切だと言います。
ランチェスター戦略のNO.1の定義は、
となります。ダントツでなければNO.1ではないのです。
○ 下位の敵を叩く
成熟した市場の場合、シェア伸ばすためには他社のシェアを奪うしか方法がありません。
その場合、各社から少しづつ奪うのではなく、奪うべきライバルを1つに設定することが重要になってきます。
その時のターゲットが下位の敵となります。弱い相手には勝ちやすいからです。
ところが企業は往々にして自社よりシェアの高い企業と勝負をしたがります。
しかし、それは「勝ち難きに勝とう」とする危険な発想です。
豊臣秀吉の主な戦
山崎の合戦…秀吉軍40,000人 VS 明智光秀軍17,000人
賤ヶ岳の合戦…秀吉軍75,000人 VS 柴田勝家軍20,000人
九州征伐…秀吉軍150,000人 VS 島津義久軍20,000人
小田原征伐…秀吉軍200,000人 VS 北条氏政軍30,000人
いくら戦国時代といえども、秀吉は絶対に勝つ戦しかしないのです。
ビジネスにおいても同じです。絶対に勝つ方法で戦うことが大切です。
この方法がランチェスター戦略になります。